プログラミング学習を始めると、さまざまな言語で「ユーザーからの入力」を処理する必要があるかもしれません。特に、PythonとJavaScriptは特に人気のある言語で、それぞれに独自の入力関数があります。しかし、これらの関数は言語ごとに異なる方法で動作し、適用される実行環境も異なります。この記事では、PythonとJavaScriptの入力関数の違いについて詳しく見ていきます。
Pythonの入力関数 input()
Pythonでは、input()
関数を使ってユーザーからの入力を取得します。input()
は、標準入力から文字列を受け取り、プログラム内でそのデータを使用するために変数に格納します。
name = input("あなたの名前を入力してください: ")
print(name)
コード解説
1行目:変数name にinput関数を使って、入力したい言葉を格納します。
2行目:print関数を使って、nameに格納した言葉を表示します。
使用例
特徴
- 対話型のスクリプト: 通常コマンドラインやターミナルで使用します。対話型のスクリプトを作成するのに最適です。
- 戻り値は常に文字列:
input()
関数は、ユーザーが何を入力しても常に文字列を返します。数値として扱いたい場合は、int()
やfloat()
で型変換する必要があります。
age = input("年齢を入力してください: ")
age = int(age) # 数値に変換
JavaScriptの入力関数 prompt()
JavaScriptでは prompt()
関数を使ってユーザーからの入力を受け取ります。prompt()
は、ブラウザ上でダイアログボックスを表示してユーザーからの入力を取得します。
let name = prompt("あなたの名前を入力してください:");
alert(name);
// console.log()でも可能
コード解説
1行目 letを使用し、nameという変数に右辺を格納します。
prompt関数を使って、ユーザーからの入力を待ちます。
2行目:alert関数を使って、nameの中身を表示します。
使用例
下記は、ブラウザ(今回はGoogle chrome)の「その他のツール」から「デベロッパーツール」を使った「コンソール」画面になります。
実行すると、下記のような画面がポップアップされるので、空欄に名前を入れてみましょう。
「OK」ボタンを押すと、下記のように名前を含んだ実行結果になります。
特徴:
- ブラウザ上での使用:
prompt()
はブラウザ環境で動作します。ウェブページ上でユーザーからの入力を受け取る場合に使用されます。 - 戻り値は常に文字列:
prompt()
もinput()
と同様、常に文字列を返します。数値として使用する場合は、parseInt()
やparseFloat()
で型変換する必要があります。
PythonとJavaScriptの入力関数の違いまとめ
Python (input() ) | JavaScript (prompt() ) |
---|
使用環境 | コマンドライン/ターミナル | ブラウザ |
戻り値 | 文字列 | 文字列 |
型変換の必要性 | あり | あり |
出力方式 | シンプルなテキスト | ダイアログボックス表示 |
PythonとJavaScriptの入力関数は、使用環境に適した形で設計されています。Pythonの input()
はコマンドラインツールや対話型スクリプトに適しており、JavaScriptの prompt()
はウェブアプリケーションでのユーザーインタラクションに対応します。どちらの言語も、入力されたデータを扱う際に型変換することに注意が必要です。
参考資料
input()関数:ゼロからのPython入門講座
https://www.python.jp/train/string/input.html
JavaScriptで【prompt】を使って情報を受け取る方法
https://magazine.techacademy.jp/magazine/5488
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