データ集計やリスト形式の一括処理をしたいけど、for文が難しい….
この記事では、1次配列を使ったfor文の使い方を紹介します。リストを作成して表示する方法やinput()
関数を使ってリストを生成する方法など、例を用いながらまとめていきます。
リストの基本とfor文
リストは、異なるデータ型を含めることができる可変長のシーケンス型データです。
※シーケンス型:要素にインデックス(番号)を使ってアクセスでき、for文などの反復処理で要素を順に取り出すことが可能
リストを使ったfor文
あらかじめ定義したリストの各要素をfor文を使って表示する方法
# リストの定義
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
# for文を使ってリストの要素を表示
for num in numbers:
print(num)
numbers
という名前のリストを定義して、for文を使ってリスト内の各要素を順番にprint()
関数で表示している。
range()関数を使ったfor文
リストを定義せずに、range()
関数を使ってリストのような連続した数値の配列を生成する
# 1から5までの数値を表示
for i in range(1, 6):
print(i)
range(1, 6)
は、1から5までの数値を生成し、この結果をfor文で順に取り出して表示しています。
input関数を使ったリストの生成
次に、input()
関数を使ってユーザーからの入力を元にリストを作成し、そのリストをfor文で処理する方法を紹介します。input()
関数は、ユーザーからの入力を文字列として受け取ります。リストの形に変換するには、文字列の処理が必要です。
ユーザー入力でリストを作成(文字列)
# ユーザーにリストの要素を入力してもらう
user_input = input("カンマで区切って数字を入力してください: ")
# 入力をカンマで分割してリストに変換
numbers = user_input.split(',')
# for文でリストの要素を表示
for num in numbers:
print(num)
input()
関数でユーザーがカンマ区切りの文字列を入力し、その文字列をsplit()
関数でリストに変換し、for文でリスト内の要素を順に表示します。
数字として処理する場合
リストの要素が文字列として扱われているが、数値として処理したい場合はint()
関数を使って変換することが必要です
# ユーザーにリストの要素を入力してもらう
user_input = input("カンマで区切って数字を入力してください: ")
# 入力をカンマで分割して、数値に変換
numbers = [int(num) for num in user_input.split(',')]
# for文で数値としてリストの要素を表示
for num in numbers:
print(num)
リスト内包表記を使い、文字列から数値に変換したリストを生成しています。これにより、数値としてリストを扱うことができます。
その他のポイント
リストの長さを取得する方法
len()
関数を使うことで、リストの要素数を簡単に取得できます。
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
print(len(numbers))
リストの要素を逆順に表示する方法
reversed()
関数を使うと、リストの要素を逆順に表示することができます。
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
# 逆順で要素を表示
for num in reversed(numbers):
print(num)
条件付きのfor文
if文と組み合わせることで、特定の条件を満たす要素だけを処理することも可能です。
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
# 偶数だけを表示
for num in numbers:
if num % 2 == 0:
print(num)
終わりに
1次配列を使ったfor文の使い方はプログラミングの基本であり、利用場面が多いです。リストをどのように作成し、for文を使ってどのように処理するかを理解することは、Pythonだけでなく、プログラミングスキル向上のために重要なポイントです。今回紹介した方法を実際に試してみて、コードの動作を確認してみてください。
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