CSVファイルってどんなファイル?
データ分析をする時やPythonを使って作業を進める際に、CSVファイルがExcelファイルよりも使用されることがよくあります。今回は、なぜCSVファイルがExcelファイルよりも好まれるのか、その理由を深掘りしていきます。
CSVとは?
CSVファイルとは、Comma Separated Valuesの略で、各項目がカンマ(,)で区切られたテキストデータのことです。
引用:https://data.wingarc.com/csv-excel-2-19747
CSVファイルは、シンプルなテキスト形式でデータを保存します。そのシンプルな形式がデータ分析において大きなメリットとなります。余分なメタデータやフォーマットがなく、純粋なデータだけを保存するため、ファイルサイズが小さくなり、読み書きが非常に高速です。
また、データの確認や編集も、テキストエディタさえあれば容易に行うことができ、特別なソフトウェアを必要としません。このシンプルな構造が、データ分析においてCSVファイルが選ばれる理由の一つです。
データ互換性と普遍性
CSVファイルは、ほとんどすべてのプログラミング言語やデータ分析ツールでサポートされています。例えば、Excelで作成されたファイルを別のシステムやプログラムで開こうとすると、フォーマットの崩れや機能の非対応など、互換性の問題が生じることがありますが、CSVはテキストベースのため問題が生じにくいく、、異なるOS間でのデータ移行や共有もスムーズに行えます。
この普遍的な互換性は、特に異なる環境やプラットフォームで作業を行う際に、大きなメリットとなります。データの正確性を保ちながら、複数のチームやツールが関与するプロジェクトでも、ストレスなくデータをやり取りできる点は、CSVファイルの強みです。
Pythonのサポートの充実
Pythonには、CSVファイルを簡単に扱えるライブラリが豊富に揃っています。特にpandas
ライブラリは、データフレームとしてCSVデータを読み込み、効率的に分析を行うための強力なツールです。
以下は、PythonでCSVファイルを読み込む際の簡単な例です。
import pandas as pd
# CSVファイルの読み込み
df = pd.read_csv('data.csv')
# データの確認
print(df.head())
このように、数行のコードで大量のデータを簡単に操作できるため、PythonユーザーにとってCSVファイルは非常に扱いやすい形式となっています。
※data.csvには指定するファイルの名前に変更してください。
ファイルサイズとパフォーマンスの優位性
Excelファイルは、バイナリ形式で保存されるため、特にXLSX形式のファイルはCSVファイルと比較してファイルサイズが大きくなる傾向があります。大量のデータを処理する際には、ファイルサイズが小さい方がメモリ消費や処理速度の面で有利です。
また、CSVファイルはシンプルな構造のため、Pythonのデータ分析ツールがそのままデータを扱いやすい点も、パフォーマンス向上につながっています。

データ分析でExcelとCSVファイルで迷ったら?
ほとんどの場合、CSVファイルの利用をオススメします!!
CSVファイルを選ぶとき
- ファイルサイズ・処理速度を優先したい
- バージョン管理(Gitなど)との相性
- 形式の一貫性を保ちたい
Excelファイルを選ぶとき
- 複雑な書式設定を含む(フォントや行間など)
- 数式や複数のシートがある
- グラフや図表を含む
参考資料
・CSVファイルとExcel(エクセル)ファイルの違いとは?
https://data.wingarc.com/csv-excel-2-19747
・CSV ファイルの読み書き
https://docs.python.org/ja/3/library/csv.html
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